好きというにはまだまだにわかですが、トンネルが気になるみっちーが産業遺構の愛岐トンネル群へ行ってきました。
愛岐トンネルとは、愛知県春日井市と岐阜県多治見市の県境あたり、中央本線の高蔵寺駅〜多治見駅間にある、庄内川沿いに残る旧線(廃線)の”明治の煉瓦隧道群では日本最多14基”あるトンネル群です。
1900年(明治33年)に開業し、1966年まで名古屋木曽・長野を繋ぐ山岳鉄道路線として活躍していました。
その後新設のトンネルに代わり廃され、2006年に発見されるまでひっそりと山中に残っていたトンネル。
長い間人に知られずにいたお陰で美しい煉瓦巻きの姿で今も尚そのまま残っており、保存・整備活動が行われています。
年に2度、限定公開されていますが(予約不要・期間中に定光寺駅下車で徒歩ですぐに公開地に行くことができます)
現在は4基のみの公開ですが、いずれは現在廃土で埋められてしまっている多治見方面のトンネルも整備していきたいとのこと。
煉瓦積みの見事さはもちろん、景色も抜群で特に紅葉の見られる秋はお勧めです。
保存には人手や費用が必要で大変ですが、ずっと後世まで残って欲しい産業遺産です。
●愛岐トンネル群保存再生委員会
秋冬の公開開催情報はこちらをチェック!!
●定光寺駅の場所
愛岐トンネル群のある最寄り駅。地図でちゃんとトンネルが確認できるのです。駅の北側、川沿いにあるので見つけてみてください!!
●煉瓦の積み方
ごめんなさい、番組中で口頭で上手く説明できませんでした。
イギリス積みは強度が優れた積み方で、トンネル以外でも様々な土木や建築物で見ることが出来るそうです。
長手積みは強度が必要な土木や建築物には使わない積み方ですが、トンネル上部のアール部分(円弧の部分)に適していているそうです。
愛岐トンネル群は、イギリス積みと長手積みの組み合わせで作られています。
●ギャラリー(クリックすると大きいサイズが開きます)
行くなら電車で。定光寺駅からすぐです。
足元はずっとこんなかんじでバラスト敷き。山道を歩きやすい靴で行くのがおすすめ。
こんな風に木々の中に埋もれていますが、トンネルの状態はとても良いです。入り口の前に生えた木が立派に育っていて、時間の、時代の経過を感じます。
トンネル内部の煉瓦巻きは圧巻。この中を当時は機関車が走っていたそうです。前にこの20年前に作られた伊勢賀美隧道(一般道路用)を見ていたせいか、単線用でも随分大きい立派な作りに思えました。
トンネルの入り口上には、沢の水を通す雨樋のような水路が設けてあるものも!もちろん煉瓦で機能美に溢れています。もちろん見所はトンネルだけでなく、橋桁や暗渠も石積みと煉瓦積みのコラボレーション!日本は昔から城普請などで石積みの技術が優れていたので、職人さん達は外国の煉瓦積みの技術もすぐに習得しここまでのものを作るまでになったとか。
公開されている一番奥の4基目、6号(隠山第二)トンネルは、特に地盤が脆弱だった為に七枚巻き(坑門のアーチ部分のふちどり部分の層の数で分かります。内部も全て七枚というわけではないそうですが)で地中にインバートを施工し強度を高めた特殊構造で、ひときわ迫力のあるトンネルです。要石(アーチ中央上)の装飾も美しい
多治見(岐阜)方面を一望。左手にトンネル、庄内川、右手川沿いに県道15号(愛岐道路)が走っています。電車で通過するのには実に風光明媚な場所だけど、かなりの難工事だったそうです。
■ED SONG:田中美樹「夢色カラー」

コメント
ミッチーさんくむさん、こんばんは、タケです。
レンガの積み方勉強になりました。
これで、旅の楽しみがまた一つ増えました。
長崎駅の終着の先にある、昔線路だった道を歩くのもお 奨め ですよ。
ぜひどうぞ。
先日秋葉原にある、マーチエキュート神田万世橋というところに行ってきました。以前JRの鉄道博物館があったところを再開発し、今は高架下にショップや飲食店が並んでいますが、レンガ造のアーチの架構を残していています。ちゃんとイギリス積みになってましたw。古い建築と新しい建築がうまく融合していて、おしゃれで居心地の良い空間になっています。また2階は中央線の上下線に挟まれたスペースにガラス張りのカフェがあり、間近で電車が行交うという、なんとも不思議で面白い空間です。夜は日本酒もけっこう揃っていて良さそうですよ。レンガ萌えの方も満足出来るのではないでしょうか。オススメの場所です。
こんにちは。
前回iPadまくら、リンク切れで失礼しました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00DMY989A/ref=ox_sc_sfl_title_1?ie=UTF8&psc=1&smid=AN1VRQENFRJN5
おもわず、ぽちいっとなしちゃいそううです
昔のトンネルは、戦時中に軍の施設として撤収されたと記憶してますが、そのせいで資料がないんではないでしょうか?
丈夫で山奥で、安全ということで爆薬作ってたと、歴史の先生に聞いたことがあります。
(原爆もそんな感じに作っていて、アメリカに持ってかれたっとか))
そういえば、群馬県にも碓氷峠に廃線があり行ったことがあります。
軽井沢までの道のりにあり、あの映画の、母さん僕のあの帽子どこに行ったのでしょ。という映画の場所です。
レンガの話聞いてまた言って、レンガの積み方でも見てこようと思います。
話は、今夜から京都に行きますので、何か美味しいもの食べようと思うのですが、いつもお腹をすかせて悪いてます。今回こそは何か美味しいものを食べたいと思ってるのですが、また、551に行ってラーメンだったりして。
では。
みっちーさん・くむさんこんばんわ
廃線、廃トンネルには行ったことありませんが、gatyanさんが紹介された碓氷峠の廃線は長野新幹線開通に伴って、廃線となった信越本線で、横川の『峠の釜めし』が有名です。釜めしは、群馬県、長野県で購入できます。
碓氷峠と言えば頭文字Dですが、背景に出てくるアーチ型の橋がレンガ作りです。
あと、群馬県内のトンネルで有名なのは、ループで名高い清水トンネルです。青函トンネルなどが出来るまでは世界一長いトンネルで、川端康成著『雪国』の国境の長いトンネルで有名です。
清水トンネル(上り)、新清水トンネル(下り)、大清水トンネル(新幹線)とあり清水トンネルはレンガ作りです。
新潟に抜ける際は在来線で『雪国』気分を味わってはいかがでしょうかw
交通新聞社のサイトです → http://www.toretabi.jp/history/vol11/01.html 写真が乗っていたので載せてみます。
廃墟とかって行ってはみたいんだけれども
一人だともしもの時が心配なんですよね。
それに何処に入っていいかもわからないので
ついつい廃墟掲載サイトを見るだけで我慢しています。